2016.04.26
新卒採用 ビ・ハイアに来るならこれを読め? 資本主義編


マックス・ヴェーバーはドイツの社会学者として有名です。元々歴史学を学んでいましたが、その他の分野での活躍が取り上げられることが多いです。有名な著作は『職業としての政治』『職業としての学問』『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』、そして今回取り上げる『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などが挙げられます。内容の難解さも有名で、少しクセのある文章によって最初のうちは読みにくいかもしれません。資本主義の考え方にとても関係があるのが、一番最後の『プロ倫』です。本当にざっくり説明すると、「予定説」や「天職」などの厳格で禁欲的なプロテスタンティズムの教えによって、資本主義が生まれていったという内容です。要するに、「なぜ資本主義が始まったのか」という考察がまとめられた論文です。理解が難しい!という方は小室直樹さんの経済関係の啓蒙本を読むと分かりやすいので、おすすめです。まず一般的に知られている資本主義のはじまりの理論を知るということが必要でしょう。

次にアダム・スミスです。アダム・スミスはイギリスの経済学者、哲学者として知られています。大学受験で政治・経済を選択した方々なら、知ってて当たり前の人物です。グラスゴー大学で道徳哲学を学んだ彼の有名な著作は『道徳感情論』と『国富論』でしょう。資本主義や政治経済を学ぶとき、基礎的な部分で「神の見えざる手」という言葉を見たり聞いたりしたことがありませんか?古典派経済学の代表的な学者の一人で、自由市場の考え方を提唱したことでも有名です。自由市場とは猛烈にざっくりと説明すると、権力や圧力による支配ではなく、諸国民が各々の自由な経済的活動による市場は、需要と供給の自然発生的な調整機能があり、国や民衆にとってもっとも効率の良い生産関係を生み出すという思想のことです。自由市場というと金儲けどんどんしろ!金儲けが正義だ!というように受け取る人がいるようですが、正義感、「フェアの精神」が前提にあるということを言っているということが抜け落ちて広まってしまっているせいでしょう。資本主義でビジネスをするときの心構えを知る上では重要です。

マルクスはドイツ出身のイギリスで活躍した哲学者、思想家、経済学者です。彼の思想はマルクス主義といわれ、20世紀以降の経済や政治の思想に対して大きく影響を与えました。立場としては科学的社会主義、共産主義者です。有名な著作は『共産党宣言』『ドイツ・イデオロギー』(どちらもエンゲルスとの共著)そして何と言っても『資本論』でしょう。マルクスは社会主義の人だから資本主義を勉強するのに必要ないですよね、と思っている方は注意です。現在の資本主義が抱えている問題点の大部分を、すでにマルクスは様々な著作で指摘しています。資本主義を実践するのであればそれに対する反対意見を知っておく必要がありますし、マルクスの場合は反対意見の指摘は見事です。ビ・ハイアのオフィスには岩波文庫版や日経BPクラシックスなど、様々な「資本論」
があります。基本的に長いので読破が大変です。私も原著は途中までしか読んでいませんが、資本論解説本やビジネス本での解説などに何回か触れていますので、大まかな主義主張は理解している…つもりです。

資本主義を受け入れるということは、日本で働くことを受け入れるということです。しかし小室直樹さんも指摘している通り、日本人の経済観や契約感、歴史観は資本主義が発達してきた欧米諸国とは全然違います。そこに無理くり資本主義をくっつけたのが今の日本の資本主義です。上の3人をとりあえず抑えることで、本来資本主義がどういう宗教観で成り立ったのか、自由市場の一番根源的な考え方とそれに望む上での前提は何か、そして資本主義の問題点は何かという大枠でつかめると思います。私もこの記事を書いていて曖昧な部分もありましたので、日々読書!日々成長で頑張りたいと思います!一緒に資本主義を受け入れて、厳しくも楽しいビ・ハイアで働きたい方はどうぞ応募フォームからどうぞ。
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このブログを書いた人
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山崎 翔太郎 » 詳細プロフィール
FF5の発売日に生まれたレトロゲーマー。ファミコン、スーファミが大好き。いつか自分専用のレトロゲーム博物館を作りたいと思っています。ゲームサウンドをこよなく愛し、自身も音楽制作を嗜む。アニメゲーム漫画以外ではB級映画やSFも好きです!!