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受託開発・制作会社さんの営業方法は

アニメゲーム漫画業界で受託開発・制作を行っている会社のみなさんは自社の営業をどのように行っているでしょうか？それぞれの会社の特色は内部に抱えるスタッフによって大きく方向性が決められ、基本的にはそのスタッフに見合ったスキルレベルとタイミングの仕事を取りに行こうとされているはずです。ゲーム業界・映像業界はスタッフありきで仕事を探し、アニメ業界は仕事ありきでスタッフを探すというのがスタンダードです。順番の違いはあれど、仕事によって向き不向きもありますし、ぴったり来るような仕事を探すということに注力せざるを得ないのが受託開発・制作会社の悩みの尽きぬ部分かと思います。

一番大変なのはクライアントを探すこと

実際に商談の場になって打ち合わせを済ませてしまえば、あとは見積や内容次第でやるか、やらないかの二択です。営業で本当に大変で肝心要なのは営業打ち合わせの場ではありません。営業できる営業先を探すことです。アニメゲームマンガ･遊技機映像の仕事は完全に切り分けられているわけではないので一部かぶっている仕事もあります。しかし、エンタメ業界と一口に言ってしまうと不都合が生じるぐらいには作業の内容が別れてしまっていたり使用するソフトが違ったり、テイストやジャンルの違いなどの細かいけれども重要な差異があり、なかなか自社のスタッフにぴったりと言えるような仕事に巡り会うためには艱難辛苦を味わうことになるのです。そういった意味では、お互いの得意なジャンルを全てわかっているようなツーカーの取引先を見つけるのが一番安心かもしれませんが、ユーザーありきで流行の一歩先を行かなければならない業界。いつそのジャンルが廃れるとも分からないので、太客一本に絞ってそればかりやっているとのちのち仕事がなくなった時につぶしが利かなくなってしまいます。そのため、新規開拓は必須。しかも、全く異なるジャンルに挑戦するのは発注元も受注先もお互いリスクなので、今までのジャンルに似た部分があり勉強しながらも仕事のクオリティを落とさずこなせる仕事を探していく必要があります。しかし、問題はそんなに都合の良い取引先がホイホイ見つかるわけではない、ということなのです。

ホームページでは情報不足

名のあるメーカーやSAPに直接営業をかけるのであれば、大体どんなゲームやアニメをパブリッシュしているのかがわかるため営業戦略も立てやすいです。しかし、メーカーやSAPと直接取引ができるのはほんの一握り。大企業は取引先の信用情報を必ずチェックしますので、決算が厳しい中小デベロッパーの場合は一瞬ではじかれてしまいます。また、作っている作品のジャンルなどはわかりますが実際に制作は内製でやっているのか？はたまた外注に出しているのか？そして使用しているソフトはなんなのか？と言った情報はHPではわかりません。メーカー向け営業が壁に阻まれ同じようなデベロッパーに営業をかけようとした場合でも、さらに難しいのは関わった作品について守秘義務で書けないため、HPから得られる情報が少なすぎるということです。そして、それは御社も同じだと思います。少ない情報を頼りにHPのお問合せフォームから営業メールを送り、自社の自己紹介のためにやはり同じように少ない情報しか載っていないHPのリンクを記載する・・・これではお互い探り合いです。会ってみないと実際のところどういう会社なのかわからない状態ですが、会うと言うことはそれなりに成果がないと無駄足になってしまいます。お問合せフォームのメールに返事がないのは、主に今具体的に仕事がない場合と仕事はあるけどその仕事が問い合わせてきた会社に振れるものなのか確証がない場合、そして単に忙しく付き合う可能性がありそうかなさそうか現段階ではわからないという会社に時間を使うのが難しい場合との3パターンに別れます。

情報は充実させればさせるほどいい

開発・制作会社の悩みは「守秘義務で書けない情報がたくさんある」ことに集約されます。ちょっと検索するだけでどんな仕事をやってきた会社がどこにどれだけあって、今外注先を探しているかどうかがわかるようになれば誰も悩まないのですが、発注する側も受注する側も書けない情報ばかりだから、お互い情報の探り合いになり新しい関係性を作るのに消極的になってしまうのです。それであれば、まずは仕事が欲しい制作・開発会社側からHPの情報を充実させていく必要があります。守秘義務に抵触しない、社長の出身会社やスタッフの作業範囲、スタッフの個人的な紹介、今までやってきた仕事の種類（コンシューマーなのか、スマホなのか、3Dなのか2Dなのか、モデリングなのかモーションなのか、ぐらいは守秘義務違反にならないはずです！）使用しているソフトなど、できる限り御社の持っている情報をHPに書き添えていってください。ポイントは、なに会社なのかを明確にすることです。映像制作会社なのか、ゲーム開発会社なのか、アニメ背景制作会社なのか。ひと目で見てわかる入り口を用意してあげて、そこから具体的にどういうスタッフが居てどんな実績があるのか、というところに誘導するのです。

自社のHPを充実させて初めて営業活動を行う

そこまでやって、いつ何時どんな会社に見られても自社のスタンスがハッキリわかるという土台を作ってから、次に取引先になり得そうな会社を探します。例の如くHPが充実している会社を探す方が難しいので、もっと限定的な情報が載っているところを探します。例えば、求人サイトです。求人をしていると言うことは忙しくて人員が足りない会社なので、弊社のラクジョブや、大手求人サイト、専門媒体などで御社の空きスタッフの職種と同じ職種で検索をかけ、募集している会社の情報を見るのです。募集要項の部分に、どんな作業をしてほしいのか書いてあるはずなので、そこを熟読して御社のスタッフが手伝えそうであればそこに連絡するのが近道です。ただ、社内に採用したいという前提で募集を出しているので、「採用のみ」だったり、「出向で社内に来てくれないと」だったり条件面が合わないこともあります。その可能性も考慮した上で、実践してみてください。また、案件情報が掲載されているサイトもあります。弊社のHPにも案件情報を掲載しているコンテンツがあるので、そちらをご覧頂くか成果報酬型や会員制で仕事を紹介している業者もあります。こういった情報サイトで情報収集をするために問い合わせてみるのも有りでしょう。弊社のサイトの場合は1社1件まで無料で仕事を紹介しています。案件単位ではなく、継続的に仕事を発注している会社とのつながりをつくるためにその無料紹介1件を利用すれば、うまくすると太く長いお客さんを得るチャンスになるかもしれません。

仕事をどう探すか、はもちろん大事ですがそれ以上に自社がどう見られているかが大事です。せっかくぴったりな仕事が見つかった！と思っても、HPから受ける印象でクライアントから断られてしまってはもったいないですので、ぜひ自社のHPを見直してみてください。

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