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※ここからは完全に趣味です。

◆『セクハラブラザーズ』魚ともみ
http://amzn.to/2v1ecy5 Amazonよりあらすじ引用

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「俺 幸雄さんに好かれる可愛い弟になれるよう頑張ります!!」
父親(!?)同士の再婚で義兄弟になった義弟(おとうと)真澄は、何と自分に毎朝痴漢を してくる高校生だった…!?
突然できた義弟に懐かれ、甘えられ、尻を揉まれ、はたまた それ以上のこと…まで!?
ぜーーったいこんな家族なんてオカシイのに、毎日「好きだ」と エッチなことをされていくうちに心は揺れて…。
電子で150万DL超えした超話題作、待望の単行本化! 大量描き下ろし20ページ!
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毎日真面目そうなイケメン年下学生に電車で痴漢される普通のサラリーマン、幸雄。
目が合った瞬間「嬉しいなぁ　やっと幸雄さんが俺の方を見てくれた」と密着され、
前も後ろもいじられて電車内でイカされてしまいます。

・・・ていうか毎日痴漢して来る男が自分の名前を知ってるストーカー野郎で
いきなり行為をエスカレートさせて来るとか実際あったらもはや死の危険も感じる
事件なので幸雄君は全力で逃げて警察に通報するべきですよ。
怒って殴って振り切って無事に会社に行き、ちゃんと家に帰ってきてるあたりに
なぜか80年代サンデーのファンタジーギャグ漫画っぽさを感じる（？）
殴って逃げたら許される世界、平和・・・！

あらすじにもある通り、後々このストーカーがお互いの父親同士の再婚で
義弟として一緒に住むことになる真澄だとわかるのですが、
ほんとだったらめちゃめちゃ怖いシチュエーションなのに幸雄の童貞だけど面倒見が良く
大らかで細かいことを気にしないわりに真面目で責任感のある性格と、真澄の強引だけど一途なイケメンの吸引力のせいでちゃんと恋愛ものとして成立してしまうから凄い（凄い）。

それで、この2人が惹かれあってしまうのも父世代からの因果だから仕方ないと
思わせてしまう強引な説得力がまた凄い。（父世代の話も入ってます。いいぞ。若かりし父たちもいいが枯れてからもまた、いいぞ。）

絵がとっても丁寧に描かれていて、幸雄が表情でとても素直ないい演技をしてくれるおかげで、とんでもない設定なのにギャグとエロでいい具合に誤魔化されて、
色々ツッコミ入れながらも幸雄のハッピーエンドを応援したいという優しく大らかな気持ちになってしまうのがこの作品の最大の凄いところです。

図体だけでかい押せ押せ攻めの身勝手な弟に、自分たちの気持ちに正直すぎる父親たちというツッコミ不在の濃キャラばかりでとっちらかってしまいそうなものなのに、
幸雄がしっかり全員にツッコミを入れつついい感じに流されておいしいとこだけ読者に
提供してくれるものすごいバランサー能力を発揮してくれてるおかげでちゃんと話がまとまっていくので、その幸雄の脅威のアガペーに晒される我々読者も、最終的に真澄並みに幸雄モンペと化し、（真澄の気持ち、わかるよ・・・）と、精神的に真澄と結託してより幸雄を愛さざるを得ないという図式が出来上がってしまうのです。

愛すべき受難主人公は万国共有でハッピーエンドを見届けられなければならないという
モンペ協定が私の中で可決・発足され、気づいたら続編も全部読んでいました。
大変満足です。幸雄永遠に幸せになってくれ。