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ここからは完全に趣味です。

◆『ドラッグレス・セックス』エンゾウ
http://amzn.to/2vF0SiE Amazonよりあらすじ引用
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罹患すると性別を問わず患者自身に好意を持つ者に対して性的興奮を誘発させる原因不明のアレルギー「フェロモン症」。 その症状は相手に対する好意の強さに比例する。 オフィスデリの店員の性的視線に怯える堅物サラリーマン、「フェロモン症」を利用し女とヤリまくるヤリちん男子、 自ら「フェロモン症」の治験者となり特効薬を開発する研究者達など、奇病が巻き起こす激情とエロス(&ラブ?)をコミカルに描いたハイテンション・オムニバス!! 貞操には十分ご注意ください。
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「フェロモン症」を題材として全く違ったタイプの3カップルのオムニバスになっているのがこの単行本。
とにかく中身が濃い！！濃厚！！濃すぎる・・・！！

「性別を問わず患者自身に好意を持つ者に対して性的興奮を誘発させる」症状なので、モテ男が発症してしまったら通常ハーレム的なことになってともすれば男性向け18禁ゲームか、ちょいエロラノベ作品みたいになってもおかしくない設定なのですが、いかんせんこちらBL作品でございます。
作品中では女教師とヤってる場面とかもありますが、最終的に行き着くところは男という腐女子安心設計です、本当にありがとうございます。

タイトルに『セックス』と入っている通り、「kissからはじまるミステリー」ならぬ、「SEXからはじまるSEX」です。最初っから最後までセックスです。
注目してほしいのは、このフェロモン症、誰にでも発動するわけではなく「患者自身に好意を持つ者に対して性的興奮を誘発させる」という設定なのであながちセックスだけなわけではないのです。自分のことを好きな人間が一発でわかるっていうザ・ご都合主義！設定なので、片思いしている人間からしたら自分の気持ちが体の反応によって相手に伝わってしまうという一番恥ずかしい状況なわけです。

ある人は体が求めあっているせいにして想いを遂げようとし、またある人は必死に体の反応と自分の想いを隠そうとするでしょう。
漫画に出ている3組のカップル以外にも、フェロモン症にかかってしまったその他たくさんの人たちのそれぞれのドラマがあるはずなのです。

運命のいたずらでフェロモン症にかかってしまったことによって、普段蓋をしている人間の感情が身体反応になって現れてしまうことで生まれる苦しみとか恥ずかしさとか純な気持ちとか、立場や考え方の違いで全く違う答えを出していく人間たちの百人百様を覗き見る感じがして非常に面白いです。

ただ、誰にでも彼にでも自分のことを好きな人が欲情した状態で過ごしていると日常生活を営めないので、症状を抑える薬を服用しているわけなのですが改めて振り返りますがタイトルは『ドラッグレス・セックス』。薬も捨てて欲望のままただ相手だけを求めるその先に何があるのか。

タガを外した人間の欲望が、「病気だから」という言い訳でなんとでもなる世界。BLがファンタジーだからこそ許される最高のセックスエンターテイメント。

一言最後に言っておくと、
・澄ましたメガネの地味なサラリーマンが今まで知らなかったエロスイッチ押された時の乱れ方
・モテ男でチャラ男のスクールカースト上位男子が影キャにめちゃめちゃ犯される

というところに性癖を感じる方は今すぐ買おう！（仲間お待ちしてます）