2017.07.21 【大山のBL語り】第9回『10DANCE』井上佐藤
大山のBL語り 第9回!
ここからは完全に趣味です。
◆『10DANCE』井上佐藤
http://amzn.to/2vFt0kZ Amazonよりあらすじ引用
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鈴木信也と杉木信也は、それぞれラテンダンスとスタンダードの日本チャンピオン。杉木からの提案で二人は互いの専門ダンスを教え合い、10種類のダンスで競う「10ダンス」に挑戦することになった。 しかし似ているのは名前だけ、性格も気質も正反対の二人は、反発しつつもそれだけじゃなく…!? 躍動する肉体と飛び散る視線の火花から目が離せない! 著者の新境地・本格ダンスBL、待望の第1巻!!
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前回の『囀る鳥は羽ばたかない』と同様、メインカップルがまだおセッセしてないけど十分に萌える、いや、燃える作品をご紹介します!
井上佐藤先生は筋肉の描き方が美しく、これ以前の作品でも整体師や子持ち同士、それからタバコをテーマにした、がっしりとしたイイ体の男性同士の肉感的描写が卓越している作家さんでしたが、この『10DANCE』はそんな今までの肉感描写で培ってきた修練と才能が爆発し、エロ描写はないのに身体そのものが本来持っているセクシーさが画面全体から溢れ出しているような感覚に襲われる、まさしく新感覚の作品です。
全く別ジャンルの競技ダンス界に身を置き、真逆の人生を歩んできた二人の「信也」。「すずき」と「すぎき」でたった一文字しか違わないのにそれ以外は全くと言っていいほど違いすぎて、気が合いません。
しかし、ジャンル違いといえどダンスを愛し、ダンスに真剣な根幹の部分は同じの二人は、ダンスを教えあい、それぞれにないものを相手に見出していくうちにいつしか尊敬と、羨望と、代え難いパートナーとしての認識が芽生えてきます。
特に、ソシアルのスタンダード日本チャンピオンである杉木先生がパブリックイメージとして見せている紳士的な態度を崩し、明らかにイライラしたり皮肉を言ったり挑発したりするのが、鈴木信也にだけだということや、挑発の延長線上でキスをする場面、明らかに好きな子をいじめちゃう小学生のそれだし、スタンダードの練習で女役をやった時に圧倒的にスマートな杉木先生のリードに翻弄され、すごく気持ちよくお姫様気分になっちゃう鈴木信也可愛すぎるしで、喧嘩してダンスしてるだけのシーンなのに信じられないぐらいドキドキさせられます。
見た目イギリス仕込みの紳士なのにもかかわらず、口悪くて思い切りがよくて意地悪な杉木は攻め様にも見えるけど、場を翻弄して引っ掻きまわして誰にも懐かず優雅に去る黒いメス猫にも見えて、まだ直接的描写がないために受けか攻めかがはっきりしない状態で妄想を膨らませるのがとても楽しい(笑)
同様に、見た目はチャラ男でも、ラテン・アメリカンの血が入っていてキューバで育った奔放で明るい性格な鈴木はことダンスに対しては真剣で、杉木の技を必死に盗もうとするし、すごいことはすごいとはっきり言うし、杉木のジレンマを知ってからは、杉木を守ろうとするし彼のライバルとか友人ではない唯一の好敵手になりたいと願うようになります。本来明るい彼が、本編中では杉木に対する感情に戸惑うモノローグを見せていて、非常に可愛らしいです。キューバで生まれならではの英語のイントネーションの表現とかもう最高オブ最高で、2巻のその部分だけ読み直したりしちゃいます。ラテンダンサーのがっしり系男性に可愛いとか言うのも変なんですけど可愛い以外にもう何も言えん。杉木の友人のうさ耳のおっさんとの絡みもほんと好き。
もーね、二人ともギャップ萌えの塊なんですよ!!でかい図体の男なんだけど、可愛いんすよ!!!そんな二人がタッグを組むうちに「最近はあなたとのホールドに一番一体感を感じます」とか言っちゃうからあかんねん!(私のテンションが)本来ペアは女性と男性でやるもので、別にファンタジー作品でもないので2人のパートナーも当然女性なんですけど、そのパートナーより一体感感じちゃうってもうそれ運命じゃね!?運命でしょ!現状、男性同士のペアはないので練習でないと実現しない絵面なんですがそれを覗き見ながら、大事に大事に静かに見守りたいような気持ちになって私はそっと祈りのポーズで涙を流すのでした。
これはほんとBLとか関係なくセンスと表現力最高なので、ぜひ男性の方にもBL初心者の方にも見ていただきたい作品です。
ここからは完全に趣味です。
◆『10DANCE』井上佐藤
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鈴木信也と杉木信也は、それぞれラテンダンスとスタンダードの日本チャンピオン。杉木からの提案で二人は互いの専門ダンスを教え合い、10種類のダンスで競う「10ダンス」に挑戦することになった。 しかし似ているのは名前だけ、性格も気質も正反対の二人は、反発しつつもそれだけじゃなく…!? 躍動する肉体と飛び散る視線の火花から目が離せない! 著者の新境地・本格ダンスBL、待望の第1巻!!
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前回の『囀る鳥は羽ばたかない』と同様、メインカップルがまだおセッセしてないけど十分に萌える、いや、燃える作品をご紹介します!
井上佐藤先生は筋肉の描き方が美しく、これ以前の作品でも整体師や子持ち同士、それからタバコをテーマにした、がっしりとしたイイ体の男性同士の肉感的描写が卓越している作家さんでしたが、この『10DANCE』はそんな今までの肉感描写で培ってきた修練と才能が爆発し、エロ描写はないのに身体そのものが本来持っているセクシーさが画面全体から溢れ出しているような感覚に襲われる、まさしく新感覚の作品です。
全く別ジャンルの競技ダンス界に身を置き、真逆の人生を歩んできた二人の「信也」。「すずき」と「すぎき」でたった一文字しか違わないのにそれ以外は全くと言っていいほど違いすぎて、気が合いません。
しかし、ジャンル違いといえどダンスを愛し、ダンスに真剣な根幹の部分は同じの二人は、ダンスを教えあい、それぞれにないものを相手に見出していくうちにいつしか尊敬と、羨望と、代え難いパートナーとしての認識が芽生えてきます。
特に、ソシアルのスタンダード日本チャンピオンである杉木先生がパブリックイメージとして見せている紳士的な態度を崩し、明らかにイライラしたり皮肉を言ったり挑発したりするのが、鈴木信也にだけだということや、挑発の延長線上でキスをする場面、明らかに好きな子をいじめちゃう小学生のそれだし、スタンダードの練習で女役をやった時に圧倒的にスマートな杉木先生のリードに翻弄され、すごく気持ちよくお姫様気分になっちゃう鈴木信也可愛すぎるしで、喧嘩してダンスしてるだけのシーンなのに信じられないぐらいドキドキさせられます。
見た目イギリス仕込みの紳士なのにもかかわらず、口悪くて思い切りがよくて意地悪な杉木は攻め様にも見えるけど、場を翻弄して引っ掻きまわして誰にも懐かず優雅に去る黒いメス猫にも見えて、まだ直接的描写がないために受けか攻めかがはっきりしない状態で妄想を膨らませるのがとても楽しい(笑)
同様に、見た目はチャラ男でも、ラテン・アメリカンの血が入っていてキューバで育った奔放で明るい性格な鈴木はことダンスに対しては真剣で、杉木の技を必死に盗もうとするし、すごいことはすごいとはっきり言うし、杉木のジレンマを知ってからは、杉木を守ろうとするし彼のライバルとか友人ではない唯一の好敵手になりたいと願うようになります。本来明るい彼が、本編中では杉木に対する感情に戸惑うモノローグを見せていて、非常に可愛らしいです。キューバで生まれならではの英語のイントネーションの表現とかもう最高オブ最高で、2巻のその部分だけ読み直したりしちゃいます。ラテンダンサーのがっしり系男性に可愛いとか言うのも変なんですけど可愛い以外にもう何も言えん。杉木の友人のうさ耳のおっさんとの絡みもほんと好き。
もーね、二人ともギャップ萌えの塊なんですよ!!でかい図体の男なんだけど、可愛いんすよ!!!そんな二人がタッグを組むうちに「最近はあなたとのホールドに一番一体感を感じます」とか言っちゃうからあかんねん!(私のテンションが)本来ペアは女性と男性でやるもので、別にファンタジー作品でもないので2人のパートナーも当然女性なんですけど、そのパートナーより一体感感じちゃうってもうそれ運命じゃね!?運命でしょ!現状、男性同士のペアはないので練習でないと実現しない絵面なんですがそれを覗き見ながら、大事に大事に静かに見守りたいような気持ちになって私はそっと祈りのポーズで涙を流すのでした。
これはほんとBLとか関係なくセンスと表現力最高なので、ぜひ男性の方にもBL初心者の方にも見ていただきたい作品です。
このブログを書いた人
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大山 莉加執行役員 » 詳細プロフィール
ラクジョブ運営会社ビ・ハイア株式会社のBLofBLにして、千葉出身の東京都港区民。肉食系女子に見せかけたBL。BL好きのコスプレイヤーと思いきや日本で最もアニメゲームマンガ業界の案件情報、ビジネスマッチングに優れてるのでは・・・と思わせる情報量。彼女のおかげで倒産の危機を乗り切ったり、突然ラインが空いた!!という悲劇を乗り切ったアニメゲームマンガ業界の社長も多い。