2016.01.02 アニメゲーム会社 求人 厚生労働省発表の有効求人倍率はクリエイター採用にどのような影響を及ぼすか?
厚生労働省から有効求人倍率の速報がでました。2015年12月25日です。厚生労働省発表の有効求人倍率はクリエイター採用にどのような影響を及ぼすか?について書きたいと思います。
厚生労働省の詳細データについては下記を参考にしました
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000107475.html
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11602000-Shokugyouanteikyoku-Koyouseisakuka/0000104734_3.pdf
平成27年11月の数値をみると、有効求人倍率(季節調整値)は1.25倍となり、前月を0.01ポイント上回りました。新規求人倍率(季節調整値)は1.93倍となり、前月を0.10ポイント上回りました。
正社員有効求人倍率(季節調整値)は0.79 倍となり、前月を0.02ポイント上回りました。11月の有効求人(季節調整値)は前月に比べ1.2%増となり、有効求職者(同)は0.2%増となりました。
とあります。これがアニメゲーム漫画業界の採用にどういう影響を及ぼすのでしょうか。それについて書きたいと思います。2008年のリーマンショック以降の有効求人倍率の推移を見ると
2009年は0.45
2010年は0.56
2011年は0.68
2012年は0.82
2013年は0.97
2014年は1.11
2015年は1.25
と分かるように明らかに右肩上がりです。有効求人倍率が上がれば上がるほど求職者は就職しやすくなり、企業は採用しづらくなります。アニメゲーム漫画業界にいるとアニメゲーム漫画業界が日本の主役で、それ以外はオマケのように感じてしまうかも知れませんが、日本の法人の売上の全てを合計すると1200〜1400兆円以上あり、アニメゲーム漫画業界を全て合計しても10兆円行くか行かないか・・・就業人口も合計で約10万人と考えると、労働人口約6500万人からみると非常にマイナーな存在です。
この有効求人倍率は全産業の平均値です。パート、アルバイト、正社員全て含めてこの数字ですが、東京だけに絞ると
都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)をみると、最高は東京都の1.85倍、最低は鹿児島県の 0.90倍となりました。
とあります。なんと、東京は1.85倍もあります。正社員だけに絞っても1倍以上の状態です。この状況になると求人と求職の需要と供給のバランスから考えて、求人がしにくくなります。とくに、アニメゲーム漫画業界を超えて、全ての産業が人の取り合いになるので、優秀な新卒、業界未経験だが優秀なプログラマー、プランナー、広報、管理部門などはどんどんアニメゲーム漫画業界以外になびきやすくなります。
任天堂、SCE、ガンホー・・・そういう大企業ですら、三菱商事、トヨタ自動車、大和ハウス、みずほ銀行、野村證券などと比べると企業規模、採用条件などで圧倒的に見劣りしてしまいます。有効求人倍率の上昇は新卒採用、未経験採用に相当な影響を及ぼすでしょう。特に、東京に本社を構えているアニメゲーム漫画業界の経営者の方なら『最近なかなかいい人材が採用できない』と感じていませんか。
今まで通りの採用条件
今まで通りの求人広告予算
にもかかわらず、なんだか効果が悪い・・・なぜだ?と思いませんか。それどころか
今まで通りの採用条件よりも良くしている
今まで通りの求人広告予算よりも沢山予算をかけている
にもかかわらず、効果が無い!と思いませんか。それは御社の予算、採用条件以上に、こういったマクロの経済条件が大きく働いている場合があるのです。
開発会社、制作会社の社長は仕事が受注しやすいが・・・
こう言う状況の時は、特にゲーム開発会社、アニメ制作会社のみなさんには仕事が比較的沢山ある状況です。受託、出向関係なく、比較的仕事が増えます。しかし、仕事が多くても、こなせる人がいない、だから人を採用しようとするが、なかなかいい人材が採用できない・・・というジレンマに陥ります。
こういう時の経営者の決断、選択は難しいモノがありますが、1つは『そもそも採用をしようとしない』というのもありです。あれ?またラクジョブの売上が減るようなことを書いてしまったな・・・現場の営業から怒られそうだ。まあ、それはさておき、リクナビに出そうが、ラクジョブに出そうが、効果が相対的に出にくい状況です。あなたの会社が三菱商事やトヨタ、みずほ銀行よりも採用条件がいいならさておき、そうじゃ無い場合は未経験、新卒採用には苦戦するでしょう。しかし、仕事はあるのです。こういう時こそ、その比較的受注しやすい仕事をこなしつつ、いまいる人材、自社スタッフへの利益還元を少しでも行ってみるのはとてもいいことです。
右肩上がりの時は労働者にも誘惑が増える
これはリスクヘッジにもなります。有効求人倍率がこう言う状態になると、通勤電車は求人広告の広告で一杯になります。転職しよう!転職だ!今すぐ転職!!と転職を促されて通勤してくるスタッフ・・・こう言う状態の時は通常よりも離職率が上がります。(ちなみに、通勤中にいい条件の所に転職しよう!なんて広告はウチは出したくないので一切出していません)そういうときに新しい人材採用ばかり目を向けていると、知らず知らずの間に今いるスタッフがやめる・・・なんてことになりかねません。
それは経営者としても嫌なことですが、労働者がも安易な転職をするのは良くないことです。安易に転職することは生涯賃金が下がる、というデータもあるとおりなるべく今の会社で頑張った方がいいと思います。経営者や労働者にとっても、こういう時は今いる人材をいつもより大切にした方が双方にとってプラスになりやすい時期なのです。
二つ目の選択肢は『比較的に年齢の高い経験者の採用を増やす』事です。プログラマー、デザイナー、ディレクター、アニメ会社なら制作進行、演出なんでもいいのですが、30代以上の、業界でしか通用しにくいスキルを持っている経験者はこういう有効求人倍率の高いときでも他業界に流れにくい。だからこそ、狙うのなら敢えていつも狙ってない高い年齢と経験者を狙う方が費用対効果はそれほど下がりません。
三つ目の選択肢は『力尽くで採用戦争に勝利する』です。これは今までよりも予算と手間がかかることを覚悟した上で何倍もの予算をかけるのです。正直、それくらいしないと採りにくい状況になっています。もし、今まで通りの求人広告予算を使うくらいだったら予算ゼロの方がマシです。あ、また、、、ラクジョブに問い合わせへりそうな気が・・・でもいいんです。意味の無い予算よりも長期的なアニメゲーム漫画業界の発展です。
今回は有効求人倍率がかなり上がっているというマクロ的な視点と、そういう場合にどういう選択肢を採ればいいか?『1.そもそも採用しない』『2.高い年齢層と経験者を狙う』『3.力尽くで勝つ!』という方法をお伝えしました。ちなみにビ・ハイアはどうしているかというと『3.力尽くで勝つ!』です。
を見て頂ければ分かると思いますが、広告だけではなく、ビ・ハイアの企業規模ではあり得ないレベルの採用hPの充実を図っています。これに相当な予算(1ヶ月200〜300万以上)をかけています。しかし、いい人材を採用する!という覚悟を決めるならこれくらいの手間と予算は大切です。戦力を逐次投入して負けてしまった日本軍のようになるくらいなら、一気呵成に攻める!私はそれを選択してます。皆さんは皆さんの選択肢があると思いますが、参考までにデータと方法をお伝えしました。
さ〜今日も業界発展だ! 採用の相談、問い合わせは下記からどうぞ
厚生労働省の詳細データについては下記を参考にしました
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000107475.html
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11602000-Shokugyouanteikyoku-Koyouseisakuka/0000104734_3.pdf
平成27年11月の数値をみると、有効求人倍率(季節調整値)は1.25倍となり、前月を0.01ポイント上回りました。新規求人倍率(季節調整値)は1.93倍となり、前月を0.10ポイント上回りました。
正社員有効求人倍率(季節調整値)は0.79 倍となり、前月を0.02ポイント上回りました。11月の有効求人(季節調整値)は前月に比べ1.2%増となり、有効求職者(同)は0.2%増となりました。
とあります。これがアニメゲーム漫画業界の採用にどういう影響を及ぼすのでしょうか。それについて書きたいと思います。2008年のリーマンショック以降の有効求人倍率の推移を見ると
2009年は0.45
2010年は0.56
2011年は0.68
2012年は0.82
2013年は0.97
2014年は1.11
2015年は1.25
と分かるように明らかに右肩上がりです。有効求人倍率が上がれば上がるほど求職者は就職しやすくなり、企業は採用しづらくなります。アニメゲーム漫画業界にいるとアニメゲーム漫画業界が日本の主役で、それ以外はオマケのように感じてしまうかも知れませんが、日本の法人の売上の全てを合計すると1200〜1400兆円以上あり、アニメゲーム漫画業界を全て合計しても10兆円行くか行かないか・・・就業人口も合計で約10万人と考えると、労働人口約6500万人からみると非常にマイナーな存在です。
この有効求人倍率は全産業の平均値です。パート、アルバイト、正社員全て含めてこの数字ですが、東京だけに絞ると
都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)をみると、最高は東京都の1.85倍、最低は鹿児島県の 0.90倍となりました。
とあります。なんと、東京は1.85倍もあります。正社員だけに絞っても1倍以上の状態です。この状況になると求人と求職の需要と供給のバランスから考えて、求人がしにくくなります。とくに、アニメゲーム漫画業界を超えて、全ての産業が人の取り合いになるので、優秀な新卒、業界未経験だが優秀なプログラマー、プランナー、広報、管理部門などはどんどんアニメゲーム漫画業界以外になびきやすくなります。
任天堂、SCE、ガンホー・・・そういう大企業ですら、三菱商事、トヨタ自動車、大和ハウス、みずほ銀行、野村證券などと比べると企業規模、採用条件などで圧倒的に見劣りしてしまいます。有効求人倍率の上昇は新卒採用、未経験採用に相当な影響を及ぼすでしょう。特に、東京に本社を構えているアニメゲーム漫画業界の経営者の方なら『最近なかなかいい人材が採用できない』と感じていませんか。
今まで通りの採用条件
今まで通りの求人広告予算
にもかかわらず、なんだか効果が悪い・・・なぜだ?と思いませんか。それどころか
今まで通りの採用条件よりも良くしている
今まで通りの求人広告予算よりも沢山予算をかけている
にもかかわらず、効果が無い!と思いませんか。それは御社の予算、採用条件以上に、こういったマクロの経済条件が大きく働いている場合があるのです。
開発会社、制作会社の社長は仕事が受注しやすいが・・・
こう言う状況の時は、特にゲーム開発会社、アニメ制作会社のみなさんには仕事が比較的沢山ある状況です。受託、出向関係なく、比較的仕事が増えます。しかし、仕事が多くても、こなせる人がいない、だから人を採用しようとするが、なかなかいい人材が採用できない・・・というジレンマに陥ります。
こういう時の経営者の決断、選択は難しいモノがありますが、1つは『そもそも採用をしようとしない』というのもありです。あれ?またラクジョブの売上が減るようなことを書いてしまったな・・・現場の営業から怒られそうだ。まあ、それはさておき、リクナビに出そうが、ラクジョブに出そうが、効果が相対的に出にくい状況です。あなたの会社が三菱商事やトヨタ、みずほ銀行よりも採用条件がいいならさておき、そうじゃ無い場合は未経験、新卒採用には苦戦するでしょう。しかし、仕事はあるのです。こういう時こそ、その比較的受注しやすい仕事をこなしつつ、いまいる人材、自社スタッフへの利益還元を少しでも行ってみるのはとてもいいことです。
右肩上がりの時は労働者にも誘惑が増える
これはリスクヘッジにもなります。有効求人倍率がこう言う状態になると、通勤電車は求人広告の広告で一杯になります。転職しよう!転職だ!今すぐ転職!!と転職を促されて通勤してくるスタッフ・・・こう言う状態の時は通常よりも離職率が上がります。(ちなみに、通勤中にいい条件の所に転職しよう!なんて広告はウチは出したくないので一切出していません)そういうときに新しい人材採用ばかり目を向けていると、知らず知らずの間に今いるスタッフがやめる・・・なんてことになりかねません。
それは経営者としても嫌なことですが、労働者がも安易な転職をするのは良くないことです。安易に転職することは生涯賃金が下がる、というデータもあるとおりなるべく今の会社で頑張った方がいいと思います。経営者や労働者にとっても、こういう時は今いる人材をいつもより大切にした方が双方にとってプラスになりやすい時期なのです。
二つ目の選択肢は『比較的に年齢の高い経験者の採用を増やす』事です。プログラマー、デザイナー、ディレクター、アニメ会社なら制作進行、演出なんでもいいのですが、30代以上の、業界でしか通用しにくいスキルを持っている経験者はこういう有効求人倍率の高いときでも他業界に流れにくい。だからこそ、狙うのなら敢えていつも狙ってない高い年齢と経験者を狙う方が費用対効果はそれほど下がりません。
三つ目の選択肢は『力尽くで採用戦争に勝利する』です。これは今までよりも予算と手間がかかることを覚悟した上で何倍もの予算をかけるのです。正直、それくらいしないと採りにくい状況になっています。もし、今まで通りの求人広告予算を使うくらいだったら予算ゼロの方がマシです。あ、また、、、ラクジョブに問い合わせへりそうな気が・・・でもいいんです。意味の無い予算よりも長期的なアニメゲーム漫画業界の発展です。
今回は有効求人倍率がかなり上がっているというマクロ的な視点と、そういう場合にどういう選択肢を採ればいいか?『1.そもそも採用しない』『2.高い年齢層と経験者を狙う』『3.力尽くで勝つ!』という方法をお伝えしました。ちなみにビ・ハイアはどうしているかというと『3.力尽くで勝つ!』です。
を見て頂ければ分かると思いますが、広告だけではなく、ビ・ハイアの企業規模ではあり得ないレベルの採用hPの充実を図っています。これに相当な予算(1ヶ月200〜300万以上)をかけています。しかし、いい人材を採用する!という覚悟を決めるならこれくらいの手間と予算は大切です。戦力を逐次投入して負けてしまった日本軍のようになるくらいなら、一気呵成に攻める!私はそれを選択してます。皆さんは皆さんの選択肢があると思いますが、参考までにデータと方法をお伝えしました。
さ〜今日も業界発展だ! 採用の相談、問い合わせは下記からどうぞ
このブログを書いた人
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清水 有高ビ・ハイア株式会社 代表取締役社長 » 詳細プロフィール
アニメゲームマンガ専門求人サイトラクジョブ 運営会社代表。アニメ超好き・ゲーム超好き・マンガ超好き。アニメゲームマンガはBlu-rayも、ゲームも、マンガもジャケ買いが楽しい。後、読書大好き。マンガ以外に一月1,500冊以上読む読書家。アニメゲームマンガに囲まれて生きるためにこの会社を作ったような人。