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※ここからは完全に趣味です。

◆『ボロアパートに兄の男』イクヤス
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Amazonよりあらすじ引用
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進学のため上京して、しばらく兄のアパートに居候することにしたオレ。気まぐれで予定より早く家に行ってみたら、そこにいたのは「親友」のひろきさん。でもひろきさんはなんだかすごくエッチな人で…
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「イクヤス」さんという名前に聞き覚えはありませんか？
そう、以前に紹介して史上最大に反応があった『もみチュパ雄っぱぶ♂タイム』

【大山のBL語り】第10回『もみチュパ雄っぱぶ♂タイム』イクヤス

の作者です！！

ほんとこの人は雄っぱいを描かせたら天下一ですね・・・！！
脆いボロアパートに体格のいい（雄っぱい）男2人が罪悪感たっぷりに秘密の逢瀬って、ね。
また「ボロアパート」に「兄の男」というキーワードのコンボがうまくキマってますね〜〜〜
個人的に、「兄」の「男」っていう言葉選び非常に好きですね。二重背徳語として日本語の辞書に載せたいね。

これは短編なので何も考えずに語感と雰囲気とをただただシンプルに感じて欲しい作品なんですけど、そんな中でも私として注目しておきたいところがあります！！ごめん、プレゼンさせてくれ！！

一番の見せ場として長めの濡れ場があるのですが、そこでは2人とも全裸で何も敷かずに
ボロアパートの畳の上で思いの丈をぶつけあってるんですね。
なにぶん短い作品なので、攻があまり考えない性格でたまたまエロいお兄さんに襲われたから
その気になっちゃったみたいな文脈でセックスまでのスピード感を成立させているんですが、
単に性欲だけでは萌えられないのがBL好きの腐女子です。BL作品の決まりごととして、
「体から入ったとしてもお互い心で惹かれあっている」という説明をどこかで入れないと、
釈然としないし、一気に読者の心が引いて行ってしまいます。（そこがうまく消化されないせいでレビューがキャラへの怒りで溢れているなんてザラ。ただし、玄人腐女子は恋愛要素など入れなくても脳内補完でいくらでもなんとでもなる場合があるので例外）

そう、その畳のシーンの直前にも受から攻に「ほんと、テキトーな性格だな！」と苦言を呈すシーンもあるのですが、その数ページ後の寝バッグシーンの大ゴマで、受の顎に後ろから手を添えている攻のアップがあるんですね。
これヤバくないですか？
畳で後ろから襲ってるから擦れると下に組み敷かれてる方は痛いんですよ。
それを意識にあげて受の顎を手でかばう攻の気遣い。愛ですよ。
「ほんと、テキトーな性格だな！」というセリフがむしろ枕詞になって「性に対して」テキトーかもしれないが受けへの想いは本物だぜ！と見せつけるシーンになっている！！！
顎に添えた手によって！！！

いやあ奥が深い。これだからBLって最高ですね。是非そのシーンを見て欲しい。見ましょう。