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【大山のBL語り】第41回

※ここからは完全に趣味です。

◆『YES IT’S ME』ヤマシタトモコ
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Amazonよりあらすじ引用
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「運命」なんとおれに似合いの言葉

「好きです、この世の何よりも—-自分を。」
容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能で対人関係も良好。
おれの人生なんの問題もない…はずなのに!
幼なじみの江城(通称キノコ)が放った言葉がおれの心を惑わせる! ?

20数年来のくされ縁から、一緒にお★★に入るまで。
ヤマシタトモコが描く笑撃の短編集☆
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ヤマシタトモコ先生の描く、やや拗らせている普通のオトコが好きです。
なんでもなく大人になったような顔をして、成長過程で何か腑に落ちない思いを抱えながら体だけ大きくなってしまったような、不完全でどこか欠落しているフツーーーのオトコ。大好き。
そんな、どこかしょうもなくて普通に大人の顔して生きてるオトコたちがたくさん出てくる短編集です。

1話目から静かなトーンで淡々と進む作品が続く中、表題作『YES IT’S ME』でいきなり様子が変わります。
とにかくテンションが高い勘違い野郎の東間（トーマス）は、何よりも誰よりも自分が大好き。
勘違い野郎なんですけど実際に顔もいいし黙ってれば仕事もできるので、多少テンション高くナルシストでも
まわりに受け入れられているタイプの愛すべき勘違い野郎です。

「俺専グラフ」（ナイスネーミングだと思いませんか。最高だと思います。）からは「恋してる俺」は長らくフェードアウトしてたのに
（なぜなら俺が恋しているのは俺だから両想い！）
幼馴染の腐れ縁で俺をベンチャー企業の副社長に引きずり込んだ社長の江城の一言「おまえ おれのこと好きだろう？」という一言で動揺させられまくります。
俺が誰かに好かれない可能性なんて、考えたことなかった。それなのに、江城がおれのことをどう思っているのか、気になってしまった。

ヤバないですかコレェーーーー！！？？
初めての恋！
誰にでもモテまくって来たし自分が一番好きな男が、ずっと近くにいてキノコのように自分にくっついて来てると思ってた幼馴染に対して、本当は自分がキノコに依存していたのではないか？と疑ってしまうほどに、今までの人生観全てひっくり返るほどの衝撃を受けて考えを改めようとしている・・・！かわいくないですか！！？？

そして江城の揺るぎなさたるや！！
「結婚する予定は、（東間に好かれてるから）ない。」と断言する男。
達観ぷりあっぱれである。
長らく一緒にいた相手だけど、関係性が変わる瞬間って、ドキドキしますね。
両方こじらせてる大人の男（しかも社長と副社長）なんだけど、それがもうヤマシタトモコ節で最高なんです。できる社会人の皮を被った脆い男もっと描いてくれ〜〜〜