2017.09.12 【大山のBL語り】第39回『名前も知らない待ち合わせ』瑞原 ザクロ
【大山のBL語り】第39回
※ここからは完全に趣味です。
◆『名前も知らない待ち合わせ』瑞原 ザクロ
http://amzn.to/2w1V5r9
Amazonよりあらすじ引用
—
目が合って、2秒で誘われて、自然と足が向いていた――。
出会ってその日にHなんて、よくある話だけど、
さすがに出勤中の駅のトイレで即やるなんて、俺でも初めての経験だ。
しかも同じ相手と2度やらない主義のハズが、それ以降アイツが忘れられず、
1週間後の同じ時間、同じ場所で再会したとたんに、2人でトイレに駆け込んだ!!
1度きりの行きずりの相手との逢瀬を日々楽しんでいたリーマンの浅井周がハマった、恋知らずの恋――。
—
こちら瑞原 ザクロ先生の初の商業誌コミックスです。
表題作の他に3カップル分の短編が入っています。その中でも私は表題作の二人の話が好きですね。
お互い名前も聞かない、駅のトイレで行きずりの1回のはずだったのに、
自分たちでも気づかないうちに惹かれあって、他の「名前も知らない男たち」とは
別格に意識し始めてしまっている二人が、ちゃんと「お付き合い」をしだすまでを描いています。
普通こういう話の流れなら恋愛だと気づいた時のキラキラとかドキドキがクローズアップされる展開が多いんですが、本作は異常なまでに淡々としています。
攻の言葉を借りていうなら「貞操観念が死んでる」。
受の浅井は週の半分以上、行きずりのエッチをするぐらいエッチ大好き人間なんですが、
「恋愛」に発展することなく連絡先交換もキスも痕つけも2回目もNGの、注文過多とも思える完全に割り切った関係を続けてきたせいで「付き合うって何だ?」とか、恋愛偏差値中学生並みなことを言ってしまう恋愛音痴。
攻の東条もまた、同じような生活をしてきたために同じように貞操観念が死んでいるようで、付き合うと決まってからも浅井のリクエストである3Pに難なく応え、三人目をトイレでスカウトしようとしたり、まだまだ私たち読者にも東条の人となりが読めません。それでも浅井に比べたらまだ少しはマシなようで、ヤキモチ焼いていそうな描写があったり、一緒に住まないか提案したりと自分の方だけ向かせようと頑張っている様子がうかがえます。
お互い本気で恋愛するのが初めてで、その初めての感情に従って距離を縮めてお互いの特別になって行こうと、お互い尊重して行こうとしているのだとしたら、たとえ体から始まった関係だとしてもドキドキとかキラキラじゃなくても運命って確かに存在してるのかなって思えて何だか尊いですよね。
※ここからは完全に趣味です。
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目が合って、2秒で誘われて、自然と足が向いていた――。
出会ってその日にHなんて、よくある話だけど、
さすがに出勤中の駅のトイレで即やるなんて、俺でも初めての経験だ。
しかも同じ相手と2度やらない主義のハズが、それ以降アイツが忘れられず、
1週間後の同じ時間、同じ場所で再会したとたんに、2人でトイレに駆け込んだ!!
1度きりの行きずりの相手との逢瀬を日々楽しんでいたリーマンの浅井周がハマった、恋知らずの恋――。
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表題作の他に3カップル分の短編が入っています。その中でも私は表題作の二人の話が好きですね。
お互い名前も聞かない、駅のトイレで行きずりの1回のはずだったのに、
自分たちでも気づかないうちに惹かれあって、他の「名前も知らない男たち」とは
別格に意識し始めてしまっている二人が、ちゃんと「お付き合い」をしだすまでを描いています。
普通こういう話の流れなら恋愛だと気づいた時のキラキラとかドキドキがクローズアップされる展開が多いんですが、本作は異常なまでに淡々としています。
攻の言葉を借りていうなら「貞操観念が死んでる」。
受の浅井は週の半分以上、行きずりのエッチをするぐらいエッチ大好き人間なんですが、
「恋愛」に発展することなく連絡先交換もキスも痕つけも2回目もNGの、注文過多とも思える完全に割り切った関係を続けてきたせいで「付き合うって何だ?」とか、恋愛偏差値中学生並みなことを言ってしまう恋愛音痴。
攻の東条もまた、同じような生活をしてきたために同じように貞操観念が死んでいるようで、付き合うと決まってからも浅井のリクエストである3Pに難なく応え、三人目をトイレでスカウトしようとしたり、まだまだ私たち読者にも東条の人となりが読めません。それでも浅井に比べたらまだ少しはマシなようで、ヤキモチ焼いていそうな描写があったり、一緒に住まないか提案したりと自分の方だけ向かせようと頑張っている様子がうかがえます。
お互い本気で恋愛するのが初めてで、その初めての感情に従って距離を縮めてお互いの特別になって行こうと、お互い尊重して行こうとしているのだとしたら、たとえ体から始まった関係だとしてもドキドキとかキラキラじゃなくても運命って確かに存在してるのかなって思えて何だか尊いですよね。
このブログを書いた人
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大山 莉加執行役員 » 詳細プロフィール
ラクジョブ運営会社ビ・ハイア株式会社のBLofBLにして、千葉出身の東京都港区民。肉食系女子に見せかけたBL。BL好きのコスプレイヤーと思いきや日本で最もアニメゲームマンガ業界の案件情報、ビジネスマッチングに優れてるのでは・・・と思わせる情報量。彼女のおかげで倒産の危機を乗り切ったり、突然ラインが空いた!!という悲劇を乗り切ったアニメゲームマンガ業界の社長も多い。